2007年 03月 12日
沈丁花 |
芳香のある花をつける樹木が好きだ。
春先、散歩中にどこからともなく漂ってくる花の香りは梅か沈丁花。
どちらも記憶の深奥部に触れるような清冽な香りだ。もちろん秋の金木犀の甘くてけだるい香りも大好きだ。
4年前、庭を持てるようになってすぐに金木犀を植えた。
そしてその脇に、ずっと以前からベランダの鉢で育てていた沈丁花を地植えした。
沈丁花のすぐ横には蔓薔薇も植えた。
金木犀は年毎に大きくなり、蔓薔薇は放っておくと庭が眠り姫の森のようになりそうな勢いだ。
それなのに沈丁花は年々貧弱になり、今年は花をひとつつけたきり。
狭い庭に欲張ってあれもこれもと植え過ぎたため、他の植物たちの生命力に負けてしまったのだろう。
いくら沈丁花でも、戸外でたった一輪では香りを感じられない。
だから貴重な一輪ではあるけれど鋏で切り取って家の中に持ってきた。
沈丁花を飾った棚の傍を通る度に、空気の気配がちがうのを感じる。
そしてその気配は、はるか昔の、閉じ込められた無意識にある記憶のようなものを疼かせる。
by min_y
| 2007-03-12 12:24
| 暮らし
|
Comments(3)
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羽華
at 2007-03-12 17:55
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たった一輪の沈丁花。
家の中につれてきてもらって香りを感じてもらえることで
きっと喜んでいるでしょうね♪
私も芳香のある花をつける樹木好きです。
実家には梅と蝋梅があります。
近所には金木犀と梔子と沈丁花が。
香りと連動している懐かしい記憶・・・私もあります^^
家の中につれてきてもらって香りを感じてもらえることで
きっと喜んでいるでしょうね♪
私も芳香のある花をつける樹木好きです。
実家には梅と蝋梅があります。
近所には金木犀と梔子と沈丁花が。
香りと連動している懐かしい記憶・・・私もあります^^
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HALさん
at 2007-03-12 18:57
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一輪だけでも、嬉しい香りですね♪
春先の、つつましやかな花の香りは、記憶の奥底にあるものを引き出し
キューン と 恍惚の両方をくれる気がします(笑)
金木犀は、可哀相。
お手洗いの芳香剤として、強烈な香りを放ったせいで・・・(泣)
好きな香りだから、気の毒になってしまう。
んっ? こんな事書いてごめんね・・・(笑)
春先の、つつましやかな花の香りは、記憶の奥底にあるものを引き出し
キューン と 恍惚の両方をくれる気がします(笑)
金木犀は、可哀相。
お手洗いの芳香剤として、強烈な香りを放ったせいで・・・(泣)
好きな香りだから、気の毒になってしまう。
んっ? こんな事書いてごめんね・・・(笑)
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min_y at 2007-03-13 10:16
羽華さん、
梅や蝋梅のある庭、素敵ですね。
花の香りはそれぞれ季節の始まりを感じさせてくれますよね。
HALさん、
金木犀が可哀想って同感です。
何の香りにせよ、人工的な芳香剤って強すぎて使いたくないものです。
梅や蝋梅のある庭、素敵ですね。
花の香りはそれぞれ季節の始まりを感じさせてくれますよね。
HALさん、
金木犀が可哀想って同感です。
何の香りにせよ、人工的な芳香剤って強すぎて使いたくないものです。