ラスクが旅立ったのは去年の8月26日だった。今日でちょうど半年が経つ。
ペットロスにはならなかったけれど、その間ラスクのことを思い出さない日は1日たりともなかった。
写真立ての中のラスクが目に入る度に気がつくと「ラスクはかわいいね、お利口だね」と話しかけているし、朝な夕なにラスクのいろんな表情が浮かんでくる。
夫との会話もラスクのことが多く、私たちの食事中にパンの切れ端などをもらえそうな時は自発的にすごくいい子のおすわりをして目で訴えていたこと、時々こちらの膝の上にアゴを乗せてきてそれがまたたまらなく可愛いかったこと、ラスクは車酔いしたから長距離のドライブが大変だったこと、うっかり薬缶を火にかけっぱなしにした時ラスクが心配そうな顔でやってきて知らせてくれたこと、散歩かと思ってウキウキしてたら「お留守番だよ」と言われ途端に悲しそうな顔になってしまうこと、等々、あの時ラスクはどうだったこうだった、と何度も同じ話を繰り返している。
ラスクが生きていた頃は、ラスクがひとりで留守番している時に地震や交通事故など不測の事態が起こって家に帰れなくなり、残されたラスクが誰にも助けられないまま不安で寂しい思いをしながら餓死してしまうとか、あるいは旅先で離れ離れになってしまって迷子になり家を探して彷徨い続けるとか、そういうことが一番の心配事だった。心配性の私は本気でそれらのことを恐れていた。
だから、ラスクがそんな思いをする前に死を迎えてくれて本当によかったと思う。
ラスクと一緒に過ごした日々は最高に幸せだったよ! ありがとう!!