2018年 01月 09日
在宅介護生活スタート |
年末年始の帰省から戻ったばかりだったのだが、7日に父が退院することとなり、再び一人で奈良に帰省していた。連休で夫がいたからラスクのことは心配ない。
まずは病院へ行って母と一緒に看護師さんからの話を聞き、私だけ先に病院を出て必要なものの買い物などしてから家で待つ。
やがて介護タクシーで父と母が到着。運転手さんが車からベッドの横まで父の車椅子を押してきて、最後は父を抱えるようにしてベッドに横たわらせてくださった。介護タクシーという言葉は知っていたが運転手さんの仕事がそこまでとは知らなかった。確かに玄関で放り出されては母と私の力では途方にくれるだけだ。病院の誰かが付き添ってくれるのかと思っていたが運転手さんだけだったので本当にありがたかった。病院を「退院する」というのは、入院する必要がなくなったのでたとえ自力で動くことができなくても放り出されるということらしい。その後は介護の方でなんとかしてください、ということなのだろう。確かに老衰は病気ではないが…
応接セットの三人掛けソファを残してその他の家具は仏間に移動させた居間が父の病室。部屋の様子がすっかり変わってしまっているため最初はかなり戸惑っている様子だったが、時間が経つにつれだんだんわかってきたようだ。
入院中にたまに話す言葉は「痛い」「ありがとう」のような一語だけだったのに、帰宅すると単語がつながって文になっていることに驚く。
ケアマネジャーさんが持ってきてくれた介護プランでは、点滴が必要なので基本的に看護師さんが1日2回来てくれることになっている。その他に介護ヘルパーさんが1日1回、来る日と来ない日がある。訪問入浴が週1回。日曜日は看護師さんがお休みでヘルパーさんが1回だけ。祭日は誰も来ない。
祭日に母ひとりでは絶対に無理だろう。近所の人に手伝ってもらうことができればいいのだが、それが無理なら私が行かざるをえない。新幹線で日帰りが可能でも、高額な交通費がかかるのがつらいところだ。
介護プランのスタートは9日からなので、7日と8日は母と私のド素人ふたりで食事や排泄の世話をしなくてはならなかった。
食事の方は一緒に栄養バランスなども考えながら舌で潰せる料理を作ったり飲み物にとろみをつけたり、試行錯誤しながらも結構うまくいった。
排泄の方も尿道カテーテルをつけているためオムツ交換は便の時だけ。私も手伝いはしたが、病院で練習していただけあって母ひとりでもなんとかできそうだ。
レンタルの介護ベッドは背もたれが上がるだけでなく、褥瘡予防のために体圧を分散できるような工夫がなされている。 いよいよ老老介護がスタート。私より体力がありそうな母ではあるが年齢は85歳。張り切りすぎてダウンしないようにしてもらわなければならない。
by min_y
| 2018-01-09 15:30
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